風来坊的 LEVEL3 全曲&アルバム解析。
2013年10月20日 / Perfume
発売された Perfume『LEVEL3』 を全曲解析して
このアルバムの本当の意味は何だったのか?
風来坊的に妄想も含めまとめてみました。
長いので、よろしければ「続きから」お読み下さい。
風来坊
01. Enter the Sphere
アルバム一曲目!!
やっぱり、アルバムの一曲目って大事だと思うんですよ。アルバム全体の雰囲気と言うか、どんな方向で作られたアルバムなのかを占う一曲。まさかグローバルサイトのサウンドが楽曲となって、しかも一曲目に持ってくるとは!! 大度サンも「いつ、この曲をアルバムに入れようと思ったのか聞いてみたい」とツイートしていた…ような…。
タイトルの『Enter the Sphere』。「Enter the」は「~に入る」と言う意味を持っているそうで。「Sphere」は、球体とか球面とか意味があるんですが、「世界」と言う意味もあるそうで…世界に入ると言う意味で考えれば、この楽曲、このアルバムはPerfumeが世界に進出するって言う意味をもった一曲ではないでしょうか。
02. Spring of Life (Album-mix)
続く「Spring of Life」、世界に出る為に背中を押され移籍したユニバーサルミュージックから初めてリリースした楽曲。「人生の春は、いつだって自分次第で迎えられんだよ」と言っていました。
シングルの時よりも力強く、華やかで楽し気なリミックス。
人生の春を自分次第で迎えた経験をした人だけが与える力強さが込められたリミックスになってると思います。
03. Magic of Love (Album-mix)
そして、 Magic of Love。「恋の魔法が使えたとして、それでもドキドキできるのかな?」とインタビューで答えていましたが、恋という不安にもなってしまう事に、魔法と言う心配を取り去る物があったとしたら、それでもドキドキやワクワクした気持ちになれうだろうか。世界と言う不安にもなってしまう状況に対して、「魔法」みたいな不安を取り去るものは…?ないから。むしろ、ドキドキワクワク、不安になる気持ちも含めて楽しんでしまいなさい!! と明るくドラチックなサウンドで言っている気がします。
この3曲が続いていると言う事は、意味のある事で。それぞれのアレンジも物語を語るかのような…中田さんの思いも込められた連続する3曲。
世界に呼ばれ、入って行ったその先には、ソレゾレな出会いがあり、新たに「人生の春を迎えた」かのように感じる。この先には、まだ不安や心配はあるけれどドキドキやワクワクを楽しんで進んで行こうと言ってんじゃないかな。
04. Clockwork
この楽曲の思いは「歯車」に集約されて…と言ったら「浅い!!」と言われそうだけど…
何となく「Perfumeとは?」と言う事を語ってるような、感じがします。
ここに出てくる「キミ」、ファンの事をさしてるような…大きくはPerfumeに関わってくれている人達。その人達がPerfumeのネジを巻き、その人達が居てくれるお陰で笑顔で居られる。ボタンで世界が変わるのは…Liveの事かな…解釈が苦しいかな。ただ、この楽曲でも淡々とした生き方はできないようで、「斜め上」振り子のように同じ所には留まらないよって言ってますね。
05. 1mm
アルバムリード曲にもなった「1mm」。個人的には「Dream Fighter」の続き…と言うか、その上のレベルを言ってるような楽曲かなと思っていて。
「Dream Fighter」では、最高を求めて終わりの無い旅をする。どんな事でも。
「1mm」では、一つの事に打ち込み続ける。それを続けてゆく事の難しさ、厳しさ。
「現実って、思っているよりも厳しいんだよ」と「はたから見るには”気楽そうに”見えるかもしれない、その立ち居値にいるもの良いかもしれない」、迷う事も無いだろうとか、けど一つの事に打ち込み続ける事でえるものがある。リスクもあるけれど。
一つの事に打ち込み続ける…その覚悟に1mmもたりていない。
最終電車に乗ってるって事は、もう後はないと言う事だろうし、「線路は一本だけ」と言う事は、もう他に移る事は出来ないって事か。
Perfume、もう後には引けない状況になった。周りから見ると楽しそうで苦労が無いように見えるかもしれない。Perfumeは覚悟が1mmでもできていますか?
中田さんからの問いかけかも。
06. 未来のミュージアム
前の2曲を踏まえての、未来のミュージアム。
前の2曲は厳しい事や現実を突きつけた厳しい事を言っていたけど、迎える未来は明るくて希望に満ちている。アルバムでもホッと一息つける楽曲ですね。
この3曲、「Perfumeとは」と言う事をいっている…中田さんからのメッセージかも。
07. Party Maker
もうね、まさか「チョコラBB」で使われている楽曲が”こんなに”まで激しいが曲になってしまうとは!!
恐るべき「中田マジック」!!
PerfumeはLiveの”ノリ”方が分かりやすい、教えているような楽曲と言ってましたが…まさに、そうですね。
個人的には、PerfumeのLiveの要素を端的に表した楽曲だなって思っています。歌詞の内容も。
「体突くこのスピーカー」、以前「YOUNG FLAG 09」のリハで、
”「低音、今はキツく感じるけど、これお客さん入ったら、体である程度吸収されるから、大丈夫」”って言っていた事を思い出します。
08. ふりかえるといるよ
ん~どうにもこうにも「かなしばり」のイメージが強過ぎて、読みよく事が難しい…
「Party Maker」がPerfumeのLiveだとしたら…これは、その夜眠りにつく充実感や多幸感なのかも。身近に感じられて、それこそ”振り返ると居そうなくらい”身近に。
動けないのは……筋肉痛か?!
09. ポイント
これは、もう日本のファンに対しての楽曲と勝手に思ってますが。
ロックスで”かしゆか”が日本と言うポインとがあるから世界に安心して出て行ける。
今となっては、海外公演を行った全ての場所がポイントと成っている気がします。
そのポイントがあるから、もっと遠く広い世界に安心して行けるって気がします。
10. だいじょばない
あらためて、歌詞を見ると本当に”だいじょばない”ばかり…
でも良く良く見ると「だいじょうぶ」と「だいじょうぶじゃない」『だいじょばない』がまじってるんだなって。
物事が上手く行き過ぎてると感じる時にある「本当に大丈夫なにかな」って感じが書かれているって感じます。気がつくとピンチに囲まれてたり…でも、その刺激がたまらないから「だいじょばない」って事か。
perfumeも出来すぎてると感じてる時…大丈夫かなって感じるのかもね。
「Party Maker」から「だいじょばない」まで、Perfumeを構成する要素。Liveだったり、ファンの事だったり、内面の心の動きとか…
11. Handy Man
やりたい事があるけど、やる気が起きない…けど、全て自分のせいだって言うのも分かってる。
なんとかして!! って。向上心には行動もともなわないとダメだよと。
12. Sleeping Beauty
頑張る事も大事だけど、休む事も大事って事?
13. Spending all my time (Album-mix)
言わずと知れた、カンヌで披露されたプロジェクションマッピングを披露した時に使われた楽曲。
WT2ndでも披露されていました。
シングルのリリース当初は、これはPerfumeの事を歌ってるんじゃないかと言われてましたね。
3人はPerfumeに全ての時間をささげ、海外に行っても日本のファンの事はわすれないよと。
今では、”キミ”というのは関わってくれたスタッフや海外のファンの事もさしてる気がします。
14. Dream Land
この曲を何回か聴いて、ドリームランドって理想だったり憧れてる状況のことを言ってるんじゃないかなって思い始めていて。理想の状況って言うのは輝かしく不満の無い状況で…。
この曲のキミは夢を諦めてそれを否定する事で自分を誤摩化しているひとで。
ドリームランドと言う自分が夢見ていた世界。ソコに向かって行く事は今からでも間に合うよ、自分に負けずに求めれば、夢の方から導いてくれるようになる。純粋に、素直に夢に向かって行きなさいって言われている気がします。
「Handy Man」から「Dreame Land」まで、夢に向かってゆく事を言っていると感じたんですよ。
このアルバム、Perfumeが今のレベルに上がるまでの物語を語ったCDだったんじゃないかな。
もしくは、今のレベルに留まるのではなく、もうコレ以上上は無いと思わずに次のレベルに進んで行きなさいって中田さんからのメッセージが込められている気がするんです。
また、Perfumeではない聞いている人にも夢に向かう事の後押しをしてくれるアルバムなんじゃないかなって思います。
もしかしたら『LEVEL3』って言うのは、中田さんが今回のアルバムを考えた時には、おぼろげながら浮かんでいたんではないでしょうか?
Perfumeのアルバムなので、本人達や周りの方がタイトルを付けるのが一番良いので、本当に煮詰まって本当に何もでなかった食事会兼タイトルを決めましょうと言う会に、中田さんから『LEVEL3』と言うタイトルを提案したのではないでしょうか。
アルバム1っ曲目の「Enter the Sphere」の『Sphere』は、もしかしたら単なる世界ではなくてPerrfumeが思っている希望の世界をさしていて、Enter the Sphereではソコに向かって行きなさいと、最後のDreame Landでは今の状況(世界に)に留まるのではなく夢見てる世界に向かって行きなさいって、今居る世界からもっと広い世界へ進みなさいって後押ししてくれているのかもしれません。
解釈は聴く人の数だけある方が良いと思います
それにしても、アルバム1枚でこんなに熱く語れるってことが、今の時代では驚異ですよね(^_^)