No perfume No Life

唯一無二の声達

2009年6月27日 / Perfume

Perfumeに火がついてから、似たようなタイプの音楽が多く世に出て消えて行った。
なぜ、Perfumeだけ生き残れていたのだろうってフッと考えてみた。
Perfumeの音楽で一番気持ちの良い部分…中田ヤスタカの作り上げたリズムや音もあると思うが、3人の声が重なった時の響きだと思う。
「加工された声だから、誰でも良いのでは?」
と言う方も多いと思いますが、加工しても残る(残している)クセと言うか揺れはあると感しるんだ。
何故なら、
どんなに加工されても聞き分けができるのは「そこに何かが残っている証拠」だから。
ちょっと話しはそれますが…
雅楽三管って知ってます?
篳篥(ひちりき)、笙(しょう)、龍笛(りゅうてき)からなる調和した旋律を奏でる三種の管楽器。
篳篥は「地」、笙は「天」、龍笛は「天と地を結ぶ龍」を、三管が合奏・調和することで小宇宙を表現すると言われます。
これを知ったとき、Perfumeに似てるかもって思った。
笙が奏でる和音はまるで天から光が差し込むような音。
これは、伸びやかで弦のような声の「あ~ちゃん」
篳篥は地上の声、すなわち人の声。
これは、安心感の持てる声「のっち」
龍笛は、時には笙の和音に溶け込み、時には篳篥の旋律をなぞり複旋律で飾ったりする。
これは、二人の声に寄り添えたり、単独でも存在感のある声「かしゆか」
この声が合わさって調和した時、そこに小宇宙が生まれる。
ライブ会場が、この声に包まれるんだ。
この3人だから加工されても調和できる、
1人居なくてもダメなんだ。
「誰でも良い」わけじゃないんだ。
人の声の調和なんて簡単に取れるとは思えない、ましてバラバラに録っていればなおさら。

“唯一無二の声達” への2件のフィードバック

  1. てる より:

    初めまして、あちらで聞いて参りました。よろしく御願いします。
    Perfumeが好きで、楽曲がダンスがMCが…といって、うーん、未だに決定的なのが何か解らない私なのですが本件の記事は…あると思います。唯一無二…なるほど!ヤスタカ氏自身が、こしこさんが気に入ってやっているのがcapsuleであるように…同じかもしれないですね、彼が3人の声の特性を理解して作るからPerfumeになる。素材があっての加工なわけですね。それにしても深い理解に感心いたしました。
    誰でも良いのなら俺も(笑)(? ?)

  2. 風来坊 より:

    てる さん、初めまして!
    ヤスタカさんは、絶対彼女たちの声の使い方(唯一無二な部分)は熟知してるとおもうんですよ。
    だから、今までに無いイメージの曲を作ったとしても彼女たちの声が乗っかった時点でPerfumeの曲になると思うんですよね。
    さて、Newアルバムは、どんな新しい一面を見せてくれるか楽しみですネ~。
    また、遊びに来て下さい!

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